☆キラッと迷画館7☆

先日、外出時に突然雨が降り始め、久々に折り畳み傘をさして歩いていたのですが、しばらく歩いていると、女子高生らしき女の子がニヤついて「もう雨降っていませんよ」と余計な一言をかけられ、若干気まずい思いをしましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?(出来ればほっといてほしかったです・・・・)

 

長年いろいろな映画を観ていると、たまになんでこの映画ヒットしなかったんだろう?って不思議に思う映画があります。

今回紹介する作品はそんな映画です。

「デッド・ゾーン」(1983年アメリカ)

無題

監督はデヴィット・クローネンバーグ、原作スティーブン・キングです。

監督は「スキャナーズ」「ザ・フライ」など陰鬱でグロい演出が冴えわたるカルト的な監督さんで、原作がホラーの巨匠とくれば、ヤバイ映画を想像しますが、実はグロ要素ゼロ、ホラー要素ゼロの本格的なサイコサスペンスです。

あらすじは主人公(クリストファー・ウォーケン)が不慮の事故に巻き込まれ昏睡状態となり、数年後目を覚ましたら当時の彼女は他の男と結婚しており、わ~ショック。でも人や物に触れることで、その人の過去や未来が見えちゃう特殊能力が宿ちゃったよ。実は欲しくないけど・・・・みたいな話です。

怖い映画ではないのですが、夜中に部屋の中を暗くして一人で集中して観るのがお勧めな映画です。全編通して暗い雰囲気なのですが、主人公の善行がキラッと光る映画です。

この映画日本では未公開で、ビデオで発売するも直ぐに廃盤しており、レーザーディスク(時代を感じますね)で奇跡の復活発売をしたのですが、当時のレーザーディスクの普及率からも、なかなかお目にかかれない名作で、テレビの放送もほとんどしない幻の映画の時期がありました。今はDVDが発売しており簡単に鑑賞できますが、当時自分を含め観たことある人はわずかで、本当にラッキーな人のみでした。

 

いつもの「キラッと迷画館」ならこれで終わりなのですが、この映画には苦い思い出がありまして・・・・この場をお借りし懺悔したいと思います。

中学校一年生の時に、冬休みだったか夏休みだったかの宿題で読書感想文がありまして、本作品の原作本を読んだ体で読書感想文ならず、映画感想文を書いて提出しました。もちろん原作なんて一切読んでいませんよ。原作の和訳が出ているかどうかも怪しい時代でしたから。

そしたらその映画感想文が校内で表彰されちゃいまして、その時は言えるはずもなく表彰状を頂戴しました。当時の国語の先生は「非常に読みやすく、書き慣れている人の文章で、大変よく書けていました」と絶賛してくれました。

国語の先生ホントゴメンなさい。もう時効ですよね?

ついでにもうひとつ・・・・

実は小学校5年生の時に、学校で指定された本を読むのが面倒で、あとがきのみを読んで適当に書いた感想文が、見事?不覚?にも表彰されてしまったこともありました。これについてもこの場をお借りしてお詫びします。ゴメンなさい。

 

というわけで今回は「キラッと迷画館」ならず「キラッと懺悔室」みたいな内容となりましたが、長年心の奥底で引っかかっていた罪悪感が、スッキリしたところで今回はこれにて劇終とさせていただきます。

 

それではサヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

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